予想される効果と副作用

潰瘍性大腸炎に対して顆粒球吸着療法を行うことにより、下痢や血便、発熱などの症状や内視鏡的粘膜所見も改善され、ステロイド剤の減量やステロイド剤を服用しなくても済む可能性があります。有効率は、臨床試験時の成績で59%、発売後の使用成績調査では77%(507/656例)*でした。

クローン病に対する有効率は、臨床試験におけるCDAI**の評価で44%(8/18例)でした。副作用は、潰瘍性大腸炎の臨床試験時には8.5%(5/59例)に、クローン病の臨床試験時には28.6%(6/21例)の患者さんに見られました。

治療中に副作用と思われる症状(発熱、頭痛、めまい、飛蚊症様眼症状、立ちくらみ、疼痛、気分不良、動悸、顔面発赤、嘔気、鼻閉、皮疹など)が現われた場合には、医療スタッフにすぐにお申し出ください。その他、体外循環中に用いる抗凝固剤(血液が固まるのを防ぐための薬剤)に対してアレルギー(発疹・痒みなど)やアナフィラキシー様症状(血圧低下・呼吸困難など)がみられる場合がありますので、薬剤に対して過敏症等の症状がある方は、主治医にお知らせください。

抗凝固剤に対して重度の過敏症のある方は、この治療を受けることができませんが、抗凝固剤の選択により実施可能となる場合があります。

*潰瘍性大腸炎に対するアダカラムの使用成績調査データより
** CDAI:Crohn's Disease Activity Indexの略。クローン病の疾患活動性を判断するための指標で、腹痛、下痢の回数、体重減少などから算出する。

監修:
東邦大学医療センター佐倉病院 IBDセンター長 鈴木 康夫先生