血球成分除去療法とは

血液中の白血球などを吸着除去したり機能変化をもたらす治療法で、一般に白血球除去療法とも言われることがあります。ビーズによる顆粒球吸着療法(GCAP:ジーキャップ、GMA:ジーエムエイ)、フィルターによる方法(LCAP:エルキャップ)の2種類があり、潰瘍性大腸炎の治療に用いられています。
顆粒球吸着療法はクローン病に対しても効果が認められています。

顆粒球吸着療法について

この治療は、血液の一部を体外へ連続的に取り出し、白血球の中の特に顆粒球・単球を選択的に除去する医療機器(商品名;アダカラム®)に通し、その後 血液を体内に戻します。

循環時間は約60分です。1度の活動期につき潰瘍性大腸炎の治療としては10回または11回まで、クローン病の治療では治療スケジュールは週一回、10回まで実施が可能です。
この血液を体外に取り出す治療法は体外循環療法と言い、日本や欧米では、いろいろな疾患や難病で数多く行われています。

顆粒球吸着療法の対象について

潰瘍性大腸炎では、特に下痢や血便の激しい活動期の治療としては、これまでステロイド剤等の薬物治療が中心に行われてきましたが、薬物療法で効果が得られにくい場合や、副作用等の理由で薬物を減量したい患者さんが、この療法の適応となります。

クローン病では、栄養療法や薬物治療で効果が得られにくい場合や薬物が副作用等の理由で適用できない大腸に主病変のある中等症から重症の患者さんが、この療法の適応となります。

監修:
東邦大学医療センター佐倉病院 IBDセンター長 鈴木 康夫先生