治療法について:内科的治療(その他の治療法)

顆粒球吸着療法

活動期の症状を改善するために行われます。

クローン病での白血球の位置づけ

白血球は、元来外から入ってきた細菌やウイルスなどから体を守る、生体防御として大切な役割を持った血球です。しかし、クローン病の患者さんの消化管には白血球(特に顆粒球)が集まり、本来守るべき自分の組織を攻撃します。
この状態が病変部位を悪くしたり、治りを遅らせたりします。

顆粒球吸着療法とは?

顆粒球吸着療法は、血液を一旦、体外に連続的に取り出し、白血球の中の特に炎症に関与している顆粒球を選択的に除去する医療機器(顆粒球吸着器)に通し、その後血液を体内に戻すものです。

この様に血液を体外に取り出す治療法は体外循環療法と言い、日本や欧米ではいろいろな疾患や難病で数多く行われています。
顆粒球吸着療法は、活動期の潰瘍性大腸炎の治療法として2000年4月より、またクローン病の治療法として2009年1月より保険適用となりました。

クローンに対する顆粒球吸着療法の概要
治療時間
約60分
治療回数
一連の治療につき10回まで保険適用
対象
栄養療法および既存の薬物療法が無効または副作用や受容性などの理由で 行うことができないクローン病患者さんで、大腸の病変に起因する明らかな臨床症状が残る中等症から重症の方
医療費について
指定難病医療費助成の認定をされている患者さんは、顆粒球吸着療法を受けることによる、特別な自己負担は発生しません。
監修:
東邦大学医療センター佐倉病院 IBDセンター長 鈴木 康夫先生