どんな合併症があらわれるの?

合併症には、腸管合併症と腸管外合併症があります。腸管合併症には狭窄(きょうさく:腸管が狭くなる)や 瘻孔(ろうこう:腸管と腸管または皮膚や他の臓器に孔が生じてつながる)があり、腸管外合併症には、皮膚病変、貧血、成長障害、関節症状などがあります。

腸管外合併症

皮膚粘膜系合併症
①アフタ性口内炎(口腔内でみられる有痛性のびらんまたは潰瘍です。)
②結節性紅斑(足首やすねにみられ、圧痛を伴い赤く腫れます。)
③壊疽性膿皮症(えそせいのうひしょう:主に足にみられる皮膚病変で、放置すると強い炎症を伴う深い潰瘍となります。)
その他、多形滲出性紅斑など

肝・胆道・膵臓系合併症
④原発性硬化性胆管炎(慢性の炎症で胆管が細くなってしまい、胆汁の流れが滞り、肝臓への負担が持続することで最終的に肝硬変から肝不全に至る可能性があります。)
その他、胆石症、膵炎など

血液・血管系合併症
⑤深部静脈血栓症(静脈内に血液の塊ができて、血液の流れが悪くなります。)
その他、貧血など

骨・関節系合併症
⑥末梢関節炎(膝や足首の関節に炎症がおきて、腫れや痛みを伴います。)
⑦強直性脊椎炎(首~背中~腰、時に手足の関節の痛みやこわばりで始まり、これらの部位が次第に動きにくくなる慢性の病気です。)
その他、骨粗鬆症など

その他の腸管外合併症
成長障害、眼合併症(虹彩炎など)、腎・尿路系合併症(尿路結石症など)、精神系合併症(うつ病など) など

腸管合併症
監修:
東邦大学医療センター佐倉病院 IBDセンター長 鈴木 康夫先生