どんな症状があらわれるの?

持続性または反復性の粘血便、血便が主で、下痢、腹痛、発熱、体重減少、嘔気・嘔吐、貧血などを伴います。
症状が強い活動期と、症状がほとんどない寛解期があります。長い期間の経過には、症状の移りかわりのタイプから、下表のように区別されます。

臨床経過による分類*

1) 再燃寛解型
悪くなったり(再燃)、良くなったり(寛解)を繰り返します。
2) 慢性持続型
寛解期がほとんどみられません。
3) 急性劇症型 
発症から急激に症状が悪化します。
4) 初回発作型
将来再燃寛解型になる可能性もあります。
嘔気・嘔吐 腹痛 発熱

重症度の分類*

臨床症状をもとに分類され、下記のようになっています。

注)重症とは 1)および2)の他に全身症状である3)または4)のいずれかを満たし、かつ6項目のうち4項目を満たすもの。軽症は6項目全てを満たすもの。

劇症*

重症の中でも特に症状が激しく重篤なものを劇症とし、発症の経過により、急性劇症型と再燃劇症型に分けます。劇症の診断基準は以下の5項目全てを満たすものとなっています。

  • 1) 重症基準を満たしている。
  • 2) 15回/日以上の血性下痢が続いている。
  • 3) 38℃以上の持続する高熱がある。
  • 4) 10,000/mm3以上の白血球増多がある。
  • 5) 強い腹痛がある。

治療反応性に基づく難治性潰瘍性大腸炎の定義*

  • 1.厳密なステロイド療法下にありながら、次のいずれかの条件を満たすもの。
    • ①ステロイド抵抗性(プレドニゾロン1~1.5mg/kg/日の1~2週間投与で効果がない)
    • ②ステロイド依存性(ステロイド漸減中の再燃)
  • 2.ステロイド以外の厳密な内科的治療下にありながら、頻回に再燃をくりかえすあるいは慢性持続型を呈するもの。
監修:医療法人 恵仁会 松島クリニック 福島恒男先生
   東京山手メディカルセンター内科・炎症性腸疾患センター 髙添 正和先生
*厚生労働科学研究費補助金 難治性疾患等政策研究事業「難治性炎症性腸管障害に関する調査研究」(鈴木班)「平成29年度総括・分担研究報告書.」 平成30(2018)年3月