外科治療に関するQ&A メモを隠す
回答者:東京大学大学院医学系研究科・医学部 臓器病態外科学講座 腫瘍外科 教授 石原聡一郎 先生
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レコード番号 63
登録日時 2019/8/23 11:30 登録者 JIMRO
更新日時 2019/8/23 11:30
更新者 JIMRO

質問 潰瘍性大腸炎で手術直後ですが、便が日に10回以上と多く不安です。便回数はずっとこんなに多いのですか?
答え 便の回数に関しては、大腸をすべて切除する手術(大腸全摘術) をした直後は、手術前に比べて、便の回数が多くなります。これは大腸が行っている水分の吸収、糞便の形成および貯蔵の機能がなくなるためです。ですから、手術直後に便の回数が日に10回以上と多くても心配ありません。手術後時間が経つにしたがって、小腸で造ったパウチが、大腸が行っていた水分の吸収や糞便の貯蔵といった働きをするようになってきます。それにともなって、排便回数は減ってきます。しかし、手術後すぐに手術前のような大腸の働きをすることは無理です。パウチが大腸の代わりの働きをするようになるには時間がかかります。ですから、手術後1週間や2週間の間で見ると便の回数の変化は良くわかりません。しかし数ヶ月単位で見て、便の回数が減っているかを比べて見ることが大切です。術後1年以上経った場合の排便回数は平均5〜6回/日程度といわれています。しかし、最終的に1日の排便回数が何回になるかは、年齢、手術術式( 肛門の中の粘膜を切除するか、しないか) 、パウチの大きさなどによっても多少異なります。
カテゴリ 術後合併症について
参考図
参考図2

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